解体工事現場で必ず目にする『石綿等使用有無の事前調査結果』
解体・改修工事を行う際には、規模に関係なく、
工事前に解体・改修作業の全ての材料について
石綿(アスベスト)の有無の事前調査を行う必要があります。
(令和3年4月から)
解体作業を行う労働者に知らせる必要があり
調査結果を貼り付けます。
(令和4年4月から)
また、一定規模以上の工事の場合
調査結果を労働基準監督署に電子システムで
報告する必要があります。
そもそもアスベストとは
・燃えない ・電気を通さない ・加工しやすい ・摩擦に強い
その上、安価な工業材料で、「奇跡の鉱物」として重宝されていました。
その大半は、建材製品に使用。
特に、吹付けアスベストは、ビルの耐火材・耐熱材として
昭和50年頃までに大量に使用されていました。
アスベストおよび石綿製品は、
平成18年9月製造、輸入、使用が禁止されます。
アスベスト被害とは
アスベストを吸い込むと
肺の深部まで入り込んで、分解・排出されず体内に留まり
石綿肺や中皮腫、肺がんを起こす可能性があります。
長い年月を経て発症するため、「静かな時限爆弾」と呼ばれ
例えば、中皮腫は平均35年という長い潜伏期間の後に
発症することが多いとされています。
現在、大量にアスベストが使われていた
ビルの解体時期に入っています。
解体する際、アスベストが周囲に飛散するのを防ぐために
除去作業場所は、外気と隔離する必要があります。
アスベスト被害者やその遺族が
建材メーカーに損害賠償を求め
今年6月には、全国8地裁に一斉提訴することになっており
今後も被害関連のニュースは続くでしょう。
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