発注者の満足とは

施主である発注者は果たして
設計者・施工者に満足しているのでしょうか?

設計者は、発注者のニーズを汲み上げ専門的知識でもって
プロジェクトを遂行する能力、即ち、プロデュースする力が求められます。
プロジェクトの一部である図面を描くことに、ただただ注力してはいないでしょうか。

発注者の設計者・施工者に対する不満とは

嘉納成男早大名誉教授
『 建築プロジェクトにおける発注者の意識に関する調査研究』は
発注者の設計者と施工者に対する感想をまとめたもので
そこから発注者の不満を垣間見ることができます。
少し古いアンケート(2000年)ではありますが、今でもその課題は変わっていないなと感じます。

一例を挙げると
発注者と設計者の意識のミスマッチング
・建物の事業性や収支に対するコンサルティング能力が不足している。
・設計料の算定根拠が曖昧。
・設計段階の途中打ち合わせが少なく、発注者の考えが十分に反映されない。

設計者に対する不満
・不具合、瑕疵に対する責任が不透明。
・ランニングコストに対する検討が十分にされない。
・設備に関する知識が少ない。

施工者に対する不満
・建築工事費の原価構成が不明確。
・建設工事費が追加工事などで高くなる。
・現場施工について無知な現場担当者が多い。

発注者と設計者施工者の間に存在するのは、情報の非対称性です。
この情報の非対称性が解消されないため、不満につながっています。
不満を解消するためには
情報の共有計画の見える化コミュニケーションであり
設計士にはトータルでコーディネートする力が必要不可欠です。

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