大企業病に巣食う「官僚制の逆機能」

中小企業であっても
申請ルールや報告書の提出なんかがやたらとやかましく
大企業病体質だなと従業員が感じることがあります。

これは「官僚制組織」と呼ばれるもので
(国家公務員の「官僚」ではなく、お役所的と捉えます)
定めたルールや規則の中で仕事を遂行してください
とする組織構造の特性で、以下のような特徴があります。

「官僚制組織」

・規則、手続きの徹底
・分業の徹底
・階層構造
・専門的な知識や技術を持った人材の採用
・文書による記録・伝達

「官僚制組織」は
ルールに沿って、融通の利かない組織にしようとの
効率を追求したシステムで悪いことではありません。

ただ、これが行き過ぎると
「官僚制の逆機能」と呼ばれる、組織の硬直化が生まれます。

「官僚制の逆機能」

・個人の意思決定パターンが硬直化する。
・処罰されないために、規則通りの行動しか取らなくなる。
・規則通りの行動を促し、顧客中心のサービスが行われなくなる。
・規則を守ることが目標になってしまう。
・効率性を追求するあまり、個人的な成長が阻害される。

その結果、マニュアル人間ばかりが生産されて
イノベーションを生み出さない組織となってしまいます。

解消方法は、また次回。

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