何が起こるか分からない「不確実への対処法」

現代は、不確実性、VUCA(ブーカ)の時代らしいです。
例えば、今期の会社目標を『成立10件、売上100億円』と立てたのなら
それは、自社だけの想いで成し遂げられるものではなく
いろんな外部とのやり取りで達成していくものですよね。

ですが、日々刻々と変化する外部環境は、不確実で予想ができません。
環境変化に指をくわえて見ているだけだと淘汰されてしまいます。
今回は、環境の不確実性への対処法について取り上げます。

ハーバード大学のローレンスさんとローシュさんが
「組織のコンティンジェンシー理論」として
外部環境の変化で組織構造の編成根拠を選択していく必要性を説いています。
わかりやすく言うと、状況によって組織は的確に変えましょう、ということです。

① 組織スラック
② プロジェクトチーム
③ タスクフォース
④ 情報処理

ひとつひとつ見ていきましょう。

 

① 組織スラック

組織スラックとは、余裕や遊びのことをいい
組織においては、余剰人員や余剰在庫、広い意味では、内部留保を指します。

納品までの時間的な余裕を持つ、在庫量を多めに持っておく、人員や機械に余裕を持たせるなど
各業務部門において組織スラックを持つことで
不確実なことが突然来た際にもショックを和らげ、部門間の調整ごとを減らします。

組織スラックを持てば、部門間の対立と調整が起きにくくなり
処理すべき情報量を減らすことができます。
例えば、 工程間の在庫をゼロにするよりも、若干量許容する方が
どこかでトラブルが発生した場合の対処は楽になります(=処理すべき情報の量が少ない)。

もちろん、組織スラックを持ちすぎると
ムダや心理的な緩みが出たり、別の問題が生じることにはなります。

続きは、次回。

 
  

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